全国交通安全運動について <各種マニュアル・情報リンク付き>

安全な運行は、トラックドライバーに常に求められるものの1つ。内閣交通対策本部が中心となって推進している全国交通安全運動も、意識を向上するための重要な機会。活動内容をご紹介します。

交通事故の防止を目的として、毎年春と秋に実施される全国交通安全運動は例年、春と秋の2回実施されています。主導となる国土交通省をはじめ、警察庁、全日本交通安全協会、民間企業など様々な団体が、多方面で安全を呼び掛けています。直近の2024年9月は下記3点を重点的に行いました。

  • 反射材用品等の着用推進や安全な横断方法の実践等による歩行者の交通事故防止
  • 暮れ時以降の早めのライト点灯やハイビームの活用促進と飲酒運転等の根絶
  • 自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底

※イメージ写真

季節を問わず、安全運転を心掛ける必要がありますが、冬季は特に降雪に注意しましょう。近年は12月~2月に予想を超える大雪となるケースが増えています。万が一、大雪による交通事故やスリップでトラックが立ち往生してしまうと、周辺道路での渋滞や混乱の原因となります。降雪地域を運行する際には、タイヤチェーンを必ず携行するなど、雪道対策を万全に整えてから出発するようにしましょう。

<参考リンク:雪道対策マニュアル

サービスエリアやパーキングエリアでの休憩時なども含めて、車が雪で埋まってしまうのも要注意です。

<参考リンク:雪で埋まった場合の一酸化炭素中毒の危険性とは?


また、国土交通省は「大雪注意報が発表されているときは必要な措置を講じるべき」と目安を定めています。

そのような状況にあっても、不適切な輸送を荷主に強要された場合は、国土交通省㏋の「意見募集窓口」や、最寄りの運輸局、運輸支局への報告が推奨されています。

Truck Heroesのインタビューでも、安全に対する心掛けを数々ヒアリングしてきました。株式会社ゆだ 安全指導リーダー林さんは、ベテランながらも休憩や車間距離など、基本を大事にしています。

共進株式会社では、被害者も加害者も生まない社会づくりにむけて活動する「生命のメッセージ展」のサポートを通じて、啓発に取り組んでいます。高瀬 稔彦代表取締役が「重い気持ちになるけれど、ハッと気づかせてくれる」と語るように、1人ひとりの日々の心掛けこそが、安全運転、運行に繋がるのでしょう。

降雪時以外にも注意が必要な事態は常に想定されます。気象情報・道路情報の最新情報へのリンクがまとまったこちらも参照してください。

春にはまた新たな交通安全運動がスタートします。日々、安全で気持ちのよい運行を続けていきましょう!

(text by Yuka Shingai)