資格取得からシステム導入まで、事業に役立つ助成金について

山口県トラック協会では会員事業所に対して、多種多様な助成事業を行っています。

採用、人材確保の観点でもっとも活用できそうなのは中型・大型・けん引免許取得のための助成金です。免許種別により、助成金額の上限が異なります。

  • 中型免許(8t限定解除含む):1人あたり上限5万円
  • 大型免許:1人あたり上限7万円
  • けん引免許:1人あたり上限3万円

1会員あたり3人、同一事業者あたり10人を限度とすることや、同一従業員に対する助成は1事業年度において1回のみ、など諸条件が設けられています。詳しくはこちらの交付要綱をご確認ください。

また、全日本トラック協会(以下、全ト協)では、各都道府県トラック協会の会員事業者が、新たに運転者として採用した若年ドライバーの特例教習の受講(特例教習受講費用の3分の1、上限100,000円)、準中型免許取得について新規取得(上限40,000円)、もしくは5トン限定準中型免許の限定解除(上限25,000円)支援を行っています。

運転者が個人で受講もしくは免許取得費用を支払った場合は、助成金は交付されないので要注意ですが、国や地方自治体、その他の団体等が実施する助成制度との併用が可能なので、検討してみてください。詳細は交付要綱実施要領の通りです。

そのほか全ト協では、卒業後に就職を希望する学生の皆さんが、トラック運送事業ヘの理解を深める一助として「インターンシップ導入促進支援事業」を導入しています。

インターンシップ専用サイトを通じて、高等学校以上の教育機関より、3日間以上のインターンシップを受け入れた中小事業者に向けての助成制度も行っているので、若手ドライバーの採用・育成に効果が得られるかもしれません。

山口県トラック協会として何ができるか…、若い人に関心を持ってもらうには何をすればよいか?と毛利光 伸二専務理事は意見交換会でもコメントしていました。「トラックの日」を活用した何かができれば、と考えている最中です。

助成金については、人材確保に直結するもの以外でも活用できるものが数々あります。国土交通省 中国運輸局自動車交通部貨物課 田中 幸久課長によると、資格取得の費用提供だけではなくシステム導入のための補助金もあるということ。

そのほか働き方認証制度を取得すれば、ハローワークで求人を掲載する際に優遇されるメリットもあるとのことで、ぜひ積極的に使ってほしいと呼びかけていました。

助成事業については、山口県トラック協会㏋にて定期的に内容を更新しています。利用できそうな助成金があるかどうか調べてみてください。

(text by Yuka Shingai)