西部運輸株式会社山口支店のロレスタニ リナさんは社内合わせて、皆から「ロレちゃん」の愛称で慕われています。いつも周囲を和ませるロレさんの、仕事に対する想いをお話してもらいました。
ートラックドライバーになったきっかけは?
ロレスタニさん(以下、ロレ):トラックの中は1人になれる空間ということに魅力を感じました。あと、私はネイルが大好きなので、ネイルをしていてOKというのはすごく重要で、21歳で大型免許を取ってからずっとドライバーの仕事をしています。今となってはネイルをしていない方が違和感があるし、逆に怪我をしてしまうくらいなんです。何より気分がアガるので欠かせないですね。
以前は、生コンクリートを配送する仕事や、知り合いが経営する会社でダンプカーに乗ったりしていたのですが、行き帰りに時間がかかっていて、朝は5,6時に家を出て、17時ごろ仕事が終わっても、帰宅が遅くなってしまうことがありました。小3になる息子がいるのですが、一緒にいられる時間が少なくて、寂しい思いをさせていたみたいで、転職を考えました。
知人から聞いた話の印象が良かった西部運輸に話を聞きにくると、家庭の事情も汲んでくれましたし、家からも近くなり、ここで働きだしてよかったなと思っています。
ー現在はどのような業務を担当しているのですか?
ロレ:西部運輸は長距離輸送を強みとしていて、2024年の労働基準法の改正によって、荷物の積み込み、積み卸しの作業を分離するようになりました。たとえば朝、積み込み作業をやって、静岡県に配送に行く人に車を渡す、関西方面に行く人のために積み込み作業をやる、という風に、その日の荷物に応じた作業を担当しています。初めて行く場所というのはあまりなくて、大体前日に最終決定することが多いです。
午前だけ仕事、午後だけ仕事という日もあります。午前中は子どもと過ごして、午後から出勤したり、子どもの通院や予定で調整してもらったり、子どものいる生活を優先してもらっています。
ー業務を潤滑に進行する上で、意識していることはありますか?
ロレさん:長く大型トラックに乗っていますが、今でも怖いのは事実ですから、常に安全運転を心掛けています。大きい分、普通車と比べるとどうしても見落としやすくなりますし、見えないところに人が立ってないかな、と確認を怠らないようにしています。
ただし、歩行者が突然現れるということはほとんどなくて、一番気にかけているのは、同じように車を運転している人かもしれません。
特に高齢者のドライバーは、急ブレーキを踏んだり、時速60キロ制限の道で30キロしか速度を出していなかったり、こちらがびっくりするような運転をしていることがあるので、いつも以上に間隔を取るようにしています。
また、若い方でも一般車では、スマホを確認していたり、よそ見をしていたりして、運転がふらふらしていることもあります。ちょっと怪しいかもと思ったら、無理に追い越しをしないとか、日々気を付けています。
とは言っても、現在は4時間運転したら30分休憩を取る「430休憩」のルールが浸透しているので、運行に余裕を持てるドライバーさんが増えたように思います。アサインも決してきついスケジュールではなく、無理なくいけるルートを指示されているんじゃないかと思いますよ。
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(text by Yuka Shingai)