千代田運輸株式会社(防府市)女性ドライバー3人が語る「私にもできる!」成長の瞬間

製造業を支える物流の現場では、今日も多くのドライバーが部品を運び続けています。

製造ラインが止まらないよう、正確に、安全に、そして効率的に。

一見シンプルに見える「運ぶ」という仕事の裏には、実は緻密な判断力と責任感が求められています。

今回は、千代田運輸株式会社で部品配送業務に携わる3名の女性ドライバーに、日々の仕事内容や成長の実感についてお話を伺いました。

製造現場を支える、部品配送という仕事

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部品配送の仕事は、製造現場、倉庫、配送拠点といった複数の場所をつなぐ、いわば「産業の血管」のような役割を担っています。

特に自動車産業では数万点もの部品で構成されており、それぞれが適切なタイミングで適切な場所に届かなければ、製造ラインは止まってしまいます。

藤村さんは夜勤専務として、フォークリフトを使った荷役作業と安全パトロールを担当しています。

「荷役場は4拠点に分かれていて、それぞれ5便の工程が組まれています。製品や積み荷の内容は便ごとに違うので、パレットの種類も木製や板状などさまざまです」。

夜間という特性上、視認性や集中力の維持が求められる中、常に冷静な判断が必要とされる現場です。

橋口さんは、自動車部品の輸送業務に従事し、3つの拠点から工場へ荷物を運んでいます。

「毎日5便体制で運行していて、それぞれの便で扱う製品が違います。特に2拠点分の荷物を1便に積み合わせるときは、荷崩れのリスクや荷降ろし作業の効率を考えながら、積載順序や配置に注意を払っています」と話します。

藤井さんの業務は、前日に積み置きされた荷物を翌朝8時30分から納品することから始まります。

「荷卸し作業が終わったら積み込み先へ移動して、新たな荷物を積載。それをまた工場へ戻って荷卸しする流れを、1日4便繰り返しています」。

このサイクルの中で、時間管理と作業精度の両立が求められています。

藤井さんはこの仕事を通じて、ある実感を持つようになったと言います。

「物流とは人とモノをつなぐ架け橋である」と。

3人に共通するのは、フォークリフトを使った荷役作業の重要性です。

製品の形状や重量を考慮した積み方、品番や納品先情報の確認、そして何より安全への配慮。

これらすべてが、製造現場の円滑な稼働を支えています。

積載にも技術がいる。考えて動く配送業務

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部品配送の仕事は、ただ荷物を運べばよいというわけではありません。

積載ひとつをとっても、多くの判断が必要です。

橋口さんは積載の工夫についてこう語ります。

「製品の重量バランスやパレットの種類、搬送時の振動なども考えながら、納品先でスムーズに荷卸しできるよう工夫しています。複数拠点からの製品を扱うので、どの順番で積むかが本当に大事なんです」。

藤村さんも、積み替え便の難しさを語ってくれました。

「異なる拠点間での荷物の受け渡しや再積載を担当していますが、品番や種類が本当に多岐にわたっています。

木製パレットに積載されたダンボール製品が中心で、内容は毎回ランダム。

そのため、製品情報を確認して、誤配送や破損を防ぐための細心の注意が必要です」。

藤井さんは、配送ルートの複雑さについて触れました。

「配送ルートは複数あって、積載時には製品の形状や重量、納品順序を考えながら積んでいます。荷崩れのリスクや荷降ろしの順序を意識して、現場での作業がスムーズに進むように工夫しています」。

こうした工夫の積み重ねが、物流の品質と効率性を支えているのですね。

「自分にもできる」—共通するキーワードと、それぞれの成長ストーリー

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3人のドライバーに成長について尋ねると、興味深いことに全員が「自分にもできる」という言葉を口にしました。

同じキーワードでありながら、そこに至るまでのプロセスや、実感した瞬間はそれぞれ異なります。

藤村さん:挑戦の積み重ねが「私にもできる」に

藤村さんは、社長や上司からの指導を受けながら、これまで経験したことのない作業に挑戦する機会が増えたと言います。

「初めての作業に対して不安を感じることもありましたが、周囲の支えと自身の努力で乗り越えられた経験が、大きな自信になりました。

『私にもできる』『できた』という達成感を積み重ねることが、今後の課題であり目標でもあります」。

一つひとつの成功体験が、次の挑戦への原動力となる。藤村さんの言葉からは、前向きに成長し続ける姿勢が伝わってきます。

「現場での作業は常に変化と対応力が求められます。柔軟な思考と確かな技術を身につけながら、自らの可能性を広げ、より多くの業務に対応できるようになることが目標です」。

橋口さん:イレギュラーへの対応で生まれた「自分にもできる」

橋口さんが「自分にもできる」と実感したのは、物量が多い日や予期せぬイレギュラーな事態が発生したときでした。

「通常の作業手順だけでは対応が難しい場面もあります。そんなときは、冷静に現場の状況を把握して、上司や別のシフトのドライバーの方々と積極的にコミュニケーションを取りながら、最適な対応策を探します」。

特に印象に残っているのは、複数拠点からの荷物を効率よく積み合わせる必要があった場面だそうです。

「納品先の都合で急な変更が生じて、時間的な制約の中で迅速かつ的確な判断が求められました。周囲と連携しながら納品計画を再調整し、限られた時間内に確実に納品を完了できたときは、大きな達成感がありました」。

この経験から、橋口さんは「自分にもできる」「やり遂げる力がある」という自信を得たと言います。

「困難な状況に直面したときこそ、周囲との協力や柔軟な対応力が重要。それが自身の成長につながっていると感じています」。

藤井さん:リフト作業を通じて芽生えた「自分にもできる」

藤井さんが「自分にもできる」と思えるようになったのは、リフト作業を通じてでした。当初は操作に緊張し、思うように動かせない場面も多かったそうです。

「周囲の安全を守る責任や、製品を正確に扱うプレッシャーに戸惑いながらも、現場の先輩方や上司から温かい助言や実践的なサポートをいただきました。少しずつ自信を持って作業に取り組めるようになったんです」。

その過程で藤井さんが身につけたのは、「何が起きても落ち着いて対応する力」でした。

「焦らず、状況を冷静に判断し、確実に作業を進める姿勢が周囲にも伝わって、『安心して任せられる存在』として信頼を得るようになりました。

結果として、他の配送業務や新たな工程も任されるようになり、業務の幅が広がったことに大きなやりがいを感じています」。

振り返れば当初の自分とは思えないほどの成長を実感しているという藤井さん。

「『自分にもできる』『自分ならやれる』という確かな自信が芽生えました。この経験は、技術的なスキルだけでなく、精神的な強さや仲間との連携の大切さを教えてくれた貴重な財産です」。

「できること」を増やしていく楽しさ

3人の話を聞いて印象的だったのは、全員が「できること」を増やしていく喜びを語っていたことです。

部品配送という仕事は、一見すると同じことの繰り返しに見えるかもしれません。しかし実際には、日々異なる製品、異なる状況、異なる課題に直面します。

そのたびに工夫を重ね、判断力を磨き、技術を高めていく。その積み重ねが、確かな成長と自信につながっているのです。

藤村さんは「『できること』を一つでも多く増やしていくことを目標に、前向きに取り組んでいます」と語り、橋口さんは「『できた』という成功体験を一つでも多く積み重ねていきたい」と話します。

藤井さんも「さらに高いレベルの業務に挑戦し、現場に貢献できる人材として成長を続けていきたい」と前を向いています。

物流は、私たちの暮らしを支える大切な仕事です。

そして、その最前線で働くドライバーたちは、単に荷物を運ぶだけでなく、日々成長し、スキルを磨き、仲間と協力しながら、製造現場を支え続けています。

「自分にもできる」という小さな自信の積み重ねが、やがて大きな成長につながる。3人のドライバーの姿から、そんな働く喜びが伝わってきました。

今回お話を伺った千代田運輸の採用ページはこちら

<千代田運輸様からのメッセージ>
当社は、1969年の創業以来、地域の物流を支えながら、誰もが安心して働ける職場づくりに取り組んでまいりました。
近年は女性ドライバーも増え、職場全体がより明るく、活気ある雰囲気になっています。
私たちが大切にしているのは、「心を大切にすること」と「働きやすさ」です。
女性が長く安心して働けるよう、勤務時間の相談や休暇の取りやすさ、清潔な休憩スペースの整備など、日々環境づくりを進めています。
未経験の方でも始めやすいよう、先輩社員が丁寧にサポートする体制も整えています。
また、社員同士の距離が近く、困ったときにはすぐに相談できる温かい社風も当社の魅力です。
「運転が好き」「体を動かす仕事がしたい」「人の役に立つ仕事がしたい」——そんな思いを持つ女性ドライバーが、いきいきと働いています。
これからも、性別に関わらず誰もが活躍できる職場を目指し、働きやすさとコミュニケーションを大切にしながら、地域の物流に貢献してまいります。