19歳から大型免許が取得可能に!トラック業界の年齢制限緩和とは

トラック業界で働きたいと考えているけれど、「大型免許を取得するのはハードルが高そう」というイメージを持っていませんか?

実は2022年5月に道路交通法が改正され、大型免許や中型免許の取得条件が大きく緩和されました。

この変更は、すでに多くの若者にトラック業界への道を開いています。

この記事では、その制度変更の内容と現在のトラック業界の状況についてご紹介します。

※以下は2025年5月現在の情報です。

大型・中型免許の取得条件はどう変わったのか

改正前は、大型免許を取得するには「21歳以上で普通免許を3年以上保有」、中型免許では「20歳以上で普通免許を2年以上保有」という条件がありました。これは若い人がトラック業界に入るための大きな壁でした。

しかし、2022年5月13日からの法改正により、特別な教習(特例教習)を修了することで、次の条件で免許が取得できるようになりました。

  • 第一種大型免許:19歳以上で普通免許保有1年以上(特例教習36時間以上受講)
  • 第一種中型免許:19歳以上で普通免許保有1年以上(特例教習修了)

高校を卒業して普通免許を取得してから1年経過すれば、特例教習を受けることで19歳から大型や中型のトラックを運転できるようになったのです。

特例教習とは、従来の年齢・経験要件を緩和する代わりに設けられた追加の教習プログラムです。

制度開始以降、特例教習は若年ドライバーの安全技術向上に一定の効果を上げています。

教習では実践的な運転技術や安全知識を重点的に学ぶため、経験の少なさを補う効果があります。

この改正をうけて、多くの若者がトラック業界に参入しています。

若年運転者期間でのサポート体制

法改正では「若年運転者期間」という制度も設けられました。これは、本来の受験資格要件が定める年齢(中型免許は20歳、大型・二種免許は21歳)に達するまでの期間、特別な指導やサポートが行われるものです。

若年運転者期間でのサポート体制

若年運転者期間中に交通違反で一定の基準に該当した場合は、厳重な運転者講習の受講が義務づけられます。

さらに、講習後に再び違反した場合は、取得した免許が取り消されることもあります。

これは若年ドライバーの安全意識を高め、事故防止につなげる重要な仕組みです。

また、大型免許取得を会社がサポートする制度も広がっています。

免許取得費用の全額または一部を会社が負担したり、教習所に通う時間を勤務時間として認めたりするなど、様々な形で若手ドライバーの育成を後押ししています。

トラック業界の現状と若手ドライバーの活躍

法改正により、ここ数年でトラック業界に若い人材が増えてきました。

19歳から大型トラックを運転できるようになったことで、キャリア形成の早期化が進んでいます。

キャリアパスの例:

  • 高校卒業後すぐに普通免許を取得
  • 1年後に特例教習を受けて大型免許を取得
  • 19歳から大型トラックドライバーとしてキャリアスタート
  • 21歳までの若年運転者期間で基礎を固め、その後さらにキャリアアップ

初期の懸念だった若年ドライバーの安全面についても、特例教習と若年運転者期間の制度により、事故率の極端な増加は見られていません。

むしろ、デジタル技術への適応の早さなど、若手ドライバーならではの強みを発揮する例も報告されています。

特に、GPS配車システムなどの新しい技術の活用、スマートフォンを使った配送アプリの操作など、若年ドライバーの方が適応が早いケースも多く見られます。

また、SNSを活用した情報共有や業界の魅力発信など、若手ドライバーが業界のイメージアップに貢献している事例も増えています。

トラック業界の今後の展望

物流は私たちの生活を支える重要なインフラです。

免許制度の改正から3年が経過し、若年層の参入は着実に増えていますが、ドライバー不足の解消には至っていません。

トラック業界の展望

現在のトラック業界では、労働時間の適正化や休憩施設の充実など、働き方改革が進められています。

2024年4月には「物流2024年問題」として知られるトラックドライバーの時間外労働の上限規制も始まり、業界全体でより働きやすい環境づくりが加速しています。

また、車両の自動化技術の進展も、将来的にはドライバーの仕事内容を大きく変える可能性があります。

レベル2~3の自動運転技術が高速道路などで実用化されれば、ドライバーの負担軽減につながります。

さらに、中継輸送の拡大により、長距離運転の負担を軽減する取り組みも広がっています。

このような変化の中、若い世代がトラック業界で活躍する場は今後も一段と広がっていくことが予想されます。

若者にチャンスが広がるトラック業界

「トラックの運転手として働きたいけれど、免許取得や経験の壁が高そう…」と思っている方、その壁は大きく下がりました。

19歳から大型トラックを運転できる環境が整い、若くしてキャリアをスタートできるようになっています。

また、物流業界ではドライバー以外にも、配車担当や倉庫管理など様々な仕事があり、自分に合った職種を見つけることが可能です。

会社によっては、最初は2トントラックなどの小型車両から始めて、徐々にステップアップしていくキャリアプランを提供していたり、女性ドライバーの採用を積極的に行っていたりと、年齢や性別に関係なく活躍できる環境が整いつつあります。

免許取得支援については、面接時にお問い合わせください。

次世代を担う人材として、あなたのチャレンジをお待ちしています。

新しい物流の世界で、あなたの可能性を広げてみませんか?