ートラックドライバーになったきっかけを教えてください。
塩谷 由佳さん(以下、塩谷さん):小学4年生のとき、母親の友人の女性がトラックドライバーとして働いているのを見てから、憧れを抱いていました。この頃からずっと「私も将来はトラックドライバーになるぞ!」と心に決めていましたし、姉も同じくドライバーの仕事をしているので、幼少期から現在に至るまで、常に身近に感じる存在です。
私自身は18歳で車の免許を取ってから、お弁当屋さんで配達をするなど、ずっと車に関わる仕事をしています。育ったのは兵庫県ですが、4年前に山口県に引っ越してきた際に、念願のトラックドライバーの仕事に就こうと考えました。グローバルの赤いトラックがすごくカッコよくて、絶対このトラックに乗りたい!と希望して面接を受け、現在まで働いています。
ー日々の業務内容と、仕事のやりがいについて教えてください。
塩谷:私は大体業務内容は固定で、ほぼ毎日、県外の倉庫まで自動車の部品を配送しています。下道を片道3時間ほど運転するのですが、道中は音楽を聴いたり、歌ったりしているとあっという間に到着しますね。現場で、他社のドライバーさんとお喋りすることも多いですし、「一緒に飲み物買いに行こう」など誘ってもらうひと時も楽しいです。もちろんお客様には「暑い中、来てくれてありがとう」など感謝してもらえることも励みになります。
また、荷物を乗せるパレットをフォークリフトで綺麗に並べられた時もやりがいを感じますね。自分だけに分かるささやかな喜びです。
グローバルはとにかく会社の皆さんがすごく優しいんですよ。分からないことは何でも教えてくれるし、見た目はちょっと怖そうでも(笑)、優しいし、面倒見がよくて、頼れる方ばかりです。入社時は私ももちろんトラックの運転は初めてだったので、びくびくしていましたが、運行管理者の先輩に助手席に乗ってもらって、指導してもらいました。頑張りたいって気持ちがあれば、みんながサポートしてくれる環境です。
ー反対に、仕事をしていてハードだと感じることはありますか?
塩谷:現在小4と小2の息子がいます。朝は子どもたちが7時半頃に登校するのを見届けてから、私も8時過ぎに出社します。そこから仕事をして、順調だと18時過ぎに帰宅しますが、体はクタクタです。そこからお風呂に入って、夕飯の準備をして、食事をして、2人分の宿題を確認して…となると、毎日バタバタしていますね。宿題も随分難しくなってきたので、全て私が見てあげることも難しくなってきました。
2人ともだいぶ自分のことは自分でできるようにはなりましたが、夜は、ちょっと椅子に腰かけて休むつもりがそのまま寝てしまって、子どもに起こされてハッとすることもしょっちゅうあります。
でも、それはトラックドライバーだからしんどいわけではなくて、子育てしながら仕事をする上ではつきものですよね。「大変でしょう?」と聞かれることも度々ありますが、仕事そのものがしんどいと思うことはまったくなくて、楽しいし、感謝もされるし、何よりカッコいいトラックに乗っていることに誇りを持って働いています。
<後編はこちら>
(text by Yuka Shingai)