国広倉庫運輸株式会社でドライバーと配車係を兼務する農上 志信さん。これからトラックドライバーを目指す人へのメッセージや、オフの日の楽しみ方について伺いました。
インタビュー前編はこちら。
ートラックドライバーは個人で動くイメージがありますが、実はチームワークが重要なんですね。
農上:豪雨や大雪の日は、どうしても出るのが遅くなってしまったり、交通事故などで渋滞が発生したり、ドライバーが大変になる局面は様々あります。昔はシステム的にも、一旦ドライバーが出てしまうと、その後の動きが見えなくなってしまっていたのですが、今は動態管理で、今どの位置に車がいますということがパソコン上で確認できるようになっているんです。ドライバーはさすがに運転しながら、逐一確認することができないのですが、社内にいる者が交通状況を見ながら「こっちの道を通った方がいいかも」とか「こっちのエリアは回らずに、もう一つのエリアだけでも完了させよう」などその都度コミュニケーションを取りながら指示することができます。
扱っている商品も特殊ですから、納品手順もある程度マニュアルにまとまっていますし、入社してすぐさま1人で回ってということもありません。最所の1,2か月は先輩と一緒に回りながら、徐々に納品先も覚えて…という流れなので、教育面はしっかりしていると思います。私自身も先輩にたくさん頼っていたので、これから入ってくれるドライバーさんには同じようにサポートしたいなと思っています。
ープライベートでの楽しみや、オフの日のリフレッシュ方法について教えてください。
農上:3歳の孫と遊ぶのが癒しの時間です。家族や友人とたまに行く旅行も楽しみの1つですね。孫はまだ私の仕事については分かっていないようですが、友人には「体には気を付けてね」と言われています。
同年代の女性と比べると体力はある方だと思いますが、油断は禁物。配送に出る前には準備運動をして、日常生活でもエレベーターより階段を使うとか、出来る範囲で体力の維持を心掛けています。
ー今後の目標や目指すキャリアがあれば教えてください。
農上:女性がより働きやすい職場を作っていきたいですね。ドライバーを目指す女性も「ここは女性が多くていいな」と思ってくれる部分もあると思います。現在は定年が65歳ですが、弊社は定年以降もここで仕事したいと言ってくれるドライバーがみな辞めずに残っているんです。もちろん車を運転するわけですから、安全面や健康面への配慮はありますが、出来る限り頑張ると言っているドライバーばかりです。とても雰囲気のいい職場なので、女性ドライバーも今後増えていけばいいなと思います。
農上さんのある1日のスケジュール
7:10 出勤、積込、出発前点呼、最終ルート確認
7:30 会社出発、配達先に向かう
8:30 配達開始
11:20 午後便の配達伝票と商品を取りに会社に帰庫
11:45 会社出発
~休憩~
13:00 配達開始
15:00 会社帰庫、終了点呼、事務作業
16:20 翌日の配車準備、ミーティング
16:30 翌日の配達準備(用紙の積込)
17:00 帰宅
配達に出ない日は、午前中に、機械部門の入庫作業手伝い、伝票整理、消耗品配達員の運転日報確認、点呼作業、午後の配車を行い、午後から翌日の配車準備、伝票整理、終了点呼作業を行っています。
(text by Yuka Shingai)