株式会社ゆだで運行管理者を務める黒川 靖さん。長年のドライバー経験から、これからドライバーを目指す人、新人ドライバーへのアドバイスやメッセージを伺いました。
インタビュー前編はこちら。
ー1日のスケジュールを教えてください。
黒川:日付が変わる前くらいに出社します。荷物はフォークリフトなどは使わず、全て手で積んで、手で下ろしていて、毎日10トン分はあるので、ドライバーはなかなかの重労働です。私は出社して、伝票の作成や仕分けまでは一緒にやって、ドライバーが荷物を積んでいる間は、端末でデータ入力などを行います。
午前4~5時くらいにドライバーが出発したのを見送ったら、日報をつけたり、翌日の予定を組んだり、作業を進めます。途中で食事をしたり休憩も挟みながら、大体終業するのは昼前です。
帰宅したら、洗濯物を取り入れて、犬と猫にエサをやって、食事をして、17時前くらいに寝ます。そして23時過ぎに起きて、また出社というサイクルです。
ー休日の楽しみはありますか?
黒川:最近はよく妻と自家焙煎のコーヒー豆を探しに行っています。自家焙煎の豆で淹れるとこんなにも違うのかと開眼しました。行きつけのお店もありますが、Instagramで新規のお店も開拓しています。
コロナ以降、会社ぐるみでのバーベキューだとか親睦会が開催できなくなったので、今は家族と過ごす時間がメインですね。
ーこれから、ドライバーを目指す人たちに向けてメッセージをお願いします。
黒川:私がドライバーをやっていた頃と、今では色々なことが変化したとは思いますが、私はやっぱりこの仕事が好きだったから続けられたのかなとは思います。ドライバーをやっていた頃に、「決められた仕事を真面目にこなしていけば着実に終らせられる」と言われたことは覚えています。
どんなスケジュールで、どんなルートで回るかは、現場に入るドライバーにしか分からないので、自分で判断して決めてもらっています。もちろんあまりに遅いとか、何かあったら進捗確認やサポートはこちらがしますが、運行管理者として、ドライバーに求めるのは「事故もトラブルもなく、安全に帰ってきてほしい」ということだけですから。
頑張って早く進められたら、それだけ休憩も長く取れるし、早く帰れます。周囲とのコミュニケーションは必須だけど、1人で動ける仕事は楽しいよと伝えたいですね。
(text by Yuka Shingai)